適切なリフォーム時期はいつ頃?住宅リフォームの見極め方と費用を徹底解説
投稿日:2022.09.20
住宅の適切なリフォーム時期を解説します。外装、内装別と部位別にリフォーム時期とおよその費用感をお伝えします。
いつリフォームをすればいいのか迷われている方は、あなたの住宅にあったベストなタイミングがわかるはずです。
住宅リフォームに関するお悩みを解決することができますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
目次
なぜリフォームの適切な時期を知ることが大切か
リフォームのタイミングを知っておく事は、快適な住環境を維持する為にも非常に重要です。
見た目がキレイだからといってリフォームを先延ばしにする事は、思わぬトラブルに巻き込まれる事もあります。
この記事ではリフォームの適切な実施タイミングについて解説します。
住宅リフォームを行った人の理由
住宅リフォームを実施した人の理由については次のようになります。
(参考元:国土交通省「令和3年市場動向調査」令和3年度 住宅市場動向調査報告書 国土交通省 住宅局)
1位 | 住宅がいたんだり汚れたりしていた |
2位 | 台所・浴室・給湯器などの設備が不十分だった |
3位 | 家を長持ちさせるため |
4位 | 家族や自分の老後に備えるため |
5位 | さしあたり不便はなかったがよい住宅にしたかった |
内装や外装の模様替え、住宅外のリフォームによっては多少の回答差はあるものの、多くは上記5項目が占めていました。
特に1位の「住宅がいたんだり汚れたりしていた」という選択肢はどのリフォーム内容でも1位となっており、見た目がリフォームを決定するための動機になる事が予想されます。
上記以外の理由としては、「子供の成長に備えるため」「家族人数が変わったため」「耐震性がなかった」「家が狭かった」「介護のため」等が挙げられます。
リフォームを適切な時期に行わないと起こること
見た目でリフォーム実施を決める人が多いですが、リフォームのタイミングを逃す事で様々なリスクが発生します。
特に、住宅設備が故障した場合は生活に大きな影響を及ぼします。
設備の故障以外にも、雨漏りや重要な木部の腐食、シロアリ被害などは一度起きてから修繕するためにはある程度の期間と費用が必要になります。
例えば給湯器の故障であれば、安い場合であれば10万前後で交換できますが、交換するまではお湯を使用する事はできません。
雨漏りにいたっては原因特定から修繕、漏水テストを行う必要があり、場合によっては何週間も雨漏りが続く場合もあります。
費用も50万以上かかる場合もあるため、適切なリフォームを適切なタイミングで行う事は非常に重要だと言えます。
このように、リフォームを適切なタイミングで行わない事で結果的により多くのリフォーム費用や修繕期間が必要になる場合がありますので、注意する必要があります。
戸建のリフォーム時期の目安(外装・内装別)
正しいタイミングで戸建をリフォームする事で快適な住環境を維持する事ができますが、どのタイミングでどのようなリフォームを実施する事が適切なのでしょうか?
この章では外装及び内装におけるリフォームタイミングについて解説します。
戸建の築年数ごとに必要なリフォーム【外装編】
外装のリフォームタイミングは10年目と20年目が適切な時期となり主に次のポイントをチェックするようにしましょう。
■10年目
新築戸建には品確法に基づく保証が10年間付与されているため、保証が切れるタイミングでリフォームを行う事が重要です。
主なリフォーム箇所は外壁塗装と防蟻処理です。
外壁塗装については、外壁自体がキレイであっても繋ぎ目にあたる目地が硬化してしまっているケースがあります。
そのため、10年の保証期間が切れるタイミングで必ずリフォーム会社に現地確認を依頼し調査してもらいましょう。
また、シロアリは一度住み着いたら家屋のダメージが大きいため、薬の効果が切れる10年目には必ず防蟻処理をやり直す事をオススメします。
外壁塗装は約100万円、防蟻処理は約10万円が相場となります。
■20年目
この時期になると屋根材の劣化が進み、雨漏りの原因にもなります。そのため防水処理を行うようにしましょう。
10万円以下で実施してくれる業者が多いですが、市区町村によっては助成金が出る場合もありますのでチェックしておきましょう。
戸建の築年数ごとに必要なリフォーム【内装編】
内装のリフォームについては主に住宅設備が多いですが、やはり保証が切れる10年目には必ずリフォームを検討する必要があります。
また、壁紙や畳といった住宅設備にも影響が出始める時期でもあります。
内装のリフォーム時期は、10年目以外にも15年目、20年目がありますので、詳しく解説します。
■10年目
新築時に導入した住宅設備の保証期間は10年である事が多く、給湯器や浄化槽のポンプ、ビルトイン式の食洗器などが対象です。
食洗器は手洗いをする事でしばらく対応する事ができますが、給湯器や浄化槽のポンプについてはトイレやお風呂が使えなくなる事にもなるため、正常動作が確認していても交換する事をオススメします。
給湯器、ビルトイン式食洗器は約10万円、浄化槽ポンプは1万円前後となります。
■15年目
10年を超えたあたりからフローリングが軋むようになります。
また、新築時には小さかったお子様も築15年となると高校生になっており、壁紙や障子を現状よりも汚す事はなくなります。
そのため、築15年目ではフローリングと壁紙を張り替えるようにしましょう。
部屋の中が明るくなり、気分を一新する事ができます。
また、日当たりが良い和室では畳の日焼けが目立つ時期でもあります。
そのため、表替えや裏返し、張り替えも行うようにしましょう。
■20年目
20年目には水回りと窓回りの劣化が進みます。特にキッチンとバスルームはカビなどの衛生面においてもリフォームが推奨される時期になります。
一般住宅に導入されているサイズでは、キッチンは約50万円、バスルームは約70万円でリフォームする事ができます。
また、窓回りは家の気密性にも影響があるため、リビングの掃き出し窓についても交換する事をオススメします。
窓の大きさにもよりますが、約20~30万円が相場になります。
部位別リフォーム時期の見極め方と費用を知る
築年数ごとのリフォーム時期については前述しましたが、ここでは部位別リフォーム時期の見極め方について解説します。
浴室・洗面所のリフォーム時期
リフォーム検討のサイン
- カビが取れなくなってきた/カビが目立つようになった
- 浴室に隣接する脱衣室に湿気がこもるようになった
- 排水溝のヌメリ、臭いが清掃しても取れない
浴室交換:約70万円
洗面台交換:約10万円
〈リフォームした感想〉
Aさん:毎日掃除していましたが15年目辺りから臭いや湿気が酷くなり、思い切ってリフォームしました。清潔感があるお風呂と洗面台は1日の疲れを癒してくれ、1日のスタートを気分よく切れるような気がします。
トイレのリフォーム時期
リフォーム検討のサイン
- 壁紙や床が黄ばみ、臭いが取れなくなってきた
- トイレの流れが悪くなったように感じる
- 換気扇の動きが悪くなってきた
トイレ交換:約5万円
〈リフォームした感想〉
Bさん:トイレは毎日使っていましたが、ある日別居している娘から「トイレが臭う」と言われ、その時にトイレの臭いに気づきました。いつの間にか臭いに慣れてしまっていたようで、トイレをリフォームする事にしました。
これまでとは比べ物にならないくらい清潔なトイレ空間になって、大満足です!
キッチンのリフォーム時期
リフォーム検討のサイン
- 水垢が酷く、衛生面が心配になってきた
- コンロやグリルの汚れが取れなくなってきた
- レンジフードから油の臭いがするようになった
システムキッチン交換:約50万円
ガスコンロとグリルの交換のみ:約10万円
〈リフォームした感想〉
Cさん:友人宅にいった際にキレイなキッチンに感動し、リフォームを決意しました!
以前から水垢や油の臭いが気になっていて、リビングでも同じ臭いがする事がありました。
今では新しいキッチンになって、料理をするのも片付けも楽しいです!
床・畳・壁紙のリフォーム時期
リフォーム検討のサイン
- 軋む音が聞こえたり沈むように感じる場所が出てきた
- 畳の色が黄色くなっている
- 部屋が暗く感じる
床の張り替え(リビングのみ):約20万円
畳の張り替え:約5万円
壁紙の張り替え(リビングのみ):約5万円
〈リフォームした感想〉
Dさん:築年数20年の我が家ですが、リビングの床を壁紙、和室の畳を張り替える事で快適な生活環境に生まれ変わりました!
これからも長年住んでいく事を考えても、リフォームして正解だったなと思います!
リフォーム検討のサイン
- エアコンの効きが悪くなった
- 結露するようになった
- 外の音が気になるようになった
掃き出し窓交換(リビング):約20万円~30万円
〈リフォームした感想〉
Eさん:最近、雨風の音が大きいなと思っていた所エアコンをつけても全く涼しくならず、リフォーム業者に相談したところ掃き出し窓が原因でした。かなり劣化しており、隙間風がかなり入り込んでいました。
迷いましたが思い切ってリフォームした所、家の気密性が生き返りました!おかげでエアコンも効くようになり静かなリビングで快適に過ごせるようになっています。
住宅リフォームは適切な時期と業者選びが重要
この記事ではリフォームタイミングについて解説しましたが、リフォーム会社の選定方法についても重要なポイントがあります。
リフォーム会社を選定する際は必ず複数社に相談するようにし、見積を取るようにしましょう。そして、見積の内容について分かりやすく教えてくれる担当者かどうかがポイントになります。
リフォームの見積には「現場管理費」や「諸経費」といった馴染みのない言葉があります。施主としては全て納得の上でリフォームを依頼したい所ですが、こういった費用についてうまく説明できない担当者も多いです。
そのため、分からない部分を分かりやすく教えてくれる担当者がいるリフォーム会社を選ぶようにしましょう。また、見積に全ての費用が含まれているかも重要です。
悪質な業者は小さな字で「足場費用は含みません」と書いてあり、施行後に高額請求するケースもあります。
失敗しないリフォーム工事と快適な住環境を守る上でも、リフォームのタイミングと信頼できるリフォーム業者に依頼するようにしましょう。
ロッカク工務店では、リフォームやリノベーションについて経験の豊富なスタッフが多数在籍しており、お客様にわかりやすく説明することを心がけています。お悩みやお困りごとがあればお気軽にご相談ください。