【経験者が語る】子供部屋のリフォーム事例と失敗しないためのポイント
投稿日:2022.10.12
「子供が成長したら部屋を狭く感じないかな...」「子供が自立しやすい部屋にしたいな...」「費用や期間はいくらかかる?」など様々な悩みがあると思います。
今回は、子供部屋をリフォームした人のリアルな声をご紹介します。
これからリフォームをお考えの方は参考にしていただき、リフォームやリノベの際の子供部屋づくりの判断材料にしていただければ幸いです。
目次
子供部屋をリフォームしたご家族の声
家を購入する前や、購入した後に子供部屋の間取りをご検討される家族はたくさんいらっしゃいます。今回は、実際にリフォームしたご家族はどのような理由でリフォームしたのでしょうか?
この章では子供が自立しやすい部屋や、子供の年齢に合わせた子供部屋のリフォーム事例を取り上げています。下記の事例を参考にしてみてください。
間仕切りを活用した子供部屋
家族構成:夫(32歳)、妻(30歳)、長男(9歳)、次男(7歳)
■ご家族の声
子供が2人とも小学校に入学し、プリントや学校で使う書道セット等荷物が増えるようになりました。
子供部屋は2階にあった10畳の部屋を使用していましたが、長男と次男の荷物が置いてあり、どこに何があるのか分からない状態でした。
そこで、10畳の部屋を2つに分け長男と次男それぞれに部屋を与えるようリフォームする事にしました。
ドアのすぐ横にもう一つドアを設置し、折り畳み式の間仕切りを置く事でスペースを分けるリフォームです。
部屋を2つに分けた事で長男と次男がそれぞれのプライベート空間を持つ事になったので、片付けや荷物の整理を教える事ができるようになりました。
子供達も自分の部屋ができる事で自立心が芽生え、良い教育になったと感じています。
収納性や機能性を重視した子供部屋
家族構成:夫(42歳)、妻(40歳)、長女(13歳)、次男(10歳)
■ご家族の声
長女が中学生になり、教科書の量が多くなりました。小学生の時は十分だった棚でしたが、床に置かないといけない状態になっており、長女の部屋をリフォームする事にしました。
まず、勉強机の近くに可動式の棚を設置し、さらに壁にも備え付けの棚や収納を作りました。
こうする事で参考書や学校で使う備品を置くスペースを設け、地面に何も置く事がない部屋になっています。
ドアからの動線も良くなったため長女は非常に喜んでくれており、満足しています。
リビングの近さを重視した子供部屋
家族構成:夫(44歳)、妻(37歳)、子供(10歳)
■ご家族の声
子供部屋を作ってあげたいと思うものの、我が家は部屋数が多くなく部屋を増築する以外に方法はないと思っていました。
しかし、増築の場合は離れ部屋になってしまい子供部屋というよりは小屋のようなイメージになるため中々踏み出せずにしました。
そこでリフォーム会社に相談した所、和室を子供部屋にリフォームする事を提案してもらいました。畳、壁紙、天井を洋風に変更し、押し入れを収納棚に変更するリフォームを実施。
リビングに家族がいる空間のすぐ横に子供部屋を作る事で、私達の声も子供の声もお互いに聞く事ができ安心です。
また、子供が小学5年生になり友達とオンラインゲームで遊ぶ際には自分の部屋にすぐ行く事ができ、私達もさりげなく子供部屋を確認する事ができるため良いリフォームだったと思います。
約4畳のスペースを2人部屋にした子供部屋
家族構成:夫(42歳)、妻(40歳)、夫の母(72歳)、長男(8歳)、次男(5歳)
■ご家族の声
我が家は私の母が同居しており、基本的に和室を母の部屋として使っています。間取りは15畳のリビング、6畳の和室、4畳の子供部屋が2つ、8畳の主寝室という内容です。
子供部屋が2つあるため特に気にしていませんでしたが、どちらの子供部屋も使用しておらず、1室は空き部屋、もう1室は洗濯物を乾燥させる部屋として使っていました。
このような状況で、長男が小学生に上がったタイミングで自分の部屋が欲しいと言い出し、それにあわせて次男も欲しいと言い出しました。
長男は小学2年生のため自室があった方が良いかなと思っていましたが、次男はまだ年中です。そのため、部屋を与えるイメージがありませんでした。
そこで、使っていない子供部屋に勉強机を並べて設置し、棚も2つ用意する事で2人で1つの部屋を共有するようにしました。
1つの部屋ですが片付けをする場所や勉強をする机をそれぞれ設ける事で、勉強する場所と収納する場所を決めてしまえるようになりました。
この部屋にリフォームしてから長男は自分の勉強机と棚ができた事が嬉しかったらしく、率先して片づけをするようになりました。
次男もそれを真似て自分のスペースに自分のお気に入りの物を集めるようになり、情操教育の面で非常に良かったと思います。
子供の年齢変化にあわせた子供部屋
家族構成:夫(50歳)、妻(45歳)、子供(15歳)
■ご家族の声
3LDKの間取りで1室を子供部屋として使ってきましたが、子供が小さい時は子供部屋の使用頻度が少なかったです。子供は10歳くらいまで私達と一緒に寝ており、小学5年生になったタイミングで自室で寝るようになりました。
そのタイミングでエアコンをつけたりベッドを用意したりと、予想外の出費がありました。
この後も中学校、高校と進学するにつれ荷物や服が多くなる事が想像できたため、可動式の棚や収納をリフォームで設置する事にしました。
部屋の模様替えが簡単にできる家具を設置する事で気分転換にもなりますし、生活スタイルが変わったタイミングで容易に収納力を変えられるという点は非常に大きかったです!
将来にかかる費用を事前に把握しておけるという点も、非常に助かっています。
子供部屋をリフォームする際のポイントとは
子供部屋はむやみに変更する事はオススメではありません。
ある程度長く使用する事を考えた設計をする必要があり、子供の変化も考慮しておく事も重要です。
そのため、子供部屋をリフォームする際には次のようなポイントを抑えておくようにしましょう。
年齢の変化にあわせて設計
子供が初めて自分の部屋を持つ時期は小学生が多いですが、中学生、高校と年齢が経つにつれ部屋の使い方も変化します。
例えば小学生の時はオモチャを収納する場所が重要になりますが、中学生以降は参考書や部活で使う用具を保管しておく場所が重要になります。
このように年齢に応じて子供部屋をリフォームする必要がありますので、子供部屋の使い方は数年に一度は検討するようにしましょう。
収納を考えた設計
どのような年齢であっても、収納面は非常に重要です。収納が少ない部屋は必ず物が溢れ圧迫感を感じる事になります。
部屋に物が溢れる事でホコリが溜まりやすくなり、衛生上良くない空間にもなりかねません。
体にいい素材を選ぶ
ホリスティックに特化した子供部屋作りが近年のトレンドになっています。「健康」「バランス」といった意味があるホリスティック空間ですが、掃除のしやすさは勿論、子供の健康を守る上でも重要です。
思春期は体と心が大きく変化する一方、不安定になる時期です。
そのため、自室を体と心が落ち着く空間にしてあげる事で子供が安心できる子供部屋になります。
間取り変更は慎重に
間取り変更のリフォームは一度実施してしまうと、再リフォームは大変になる事が多いです。そのためしっかりと子供と話し合いを行い、どのくらいの期間、どのように使うのかを決めておきましょう。
子供部屋リフォームの相場と期間
子供部屋のリフォームをそろそろやりたいと思っても、どのくらいの費用がかかるのかが分からなければ不安になると思います。また、リフォーム工事中は部屋を使う事ができないため、おおよその工事期間についても把握しておきましょう。
子供部屋リフォームの相場
主なリフォームの相場は次のようになります。
以下の項目を組み合わせる事でおおよその費用をイメージする事ができますので、参考にしてください。
リフォーム内容 | 相場 |
壁を設置する |
10万円~15万円 |
ドアを設置する |
5万円~10万円 |
可動棚を設置する |
3万円~15万円 |
備え付け棚を設置する |
30万円~50万円 |
和室を床に変更 |
1畳あたり1.5万円~2万円 |
和室の壁、天井を洋風に変更 |
10万円~20万円 |
押し入れを収納棚に変更 |
10万円~20万円 |
システムデスクを導入 |
3万円~10万円 |
子供部屋リフォームの期間
前述したリフォームの期間は次のようになります。
リフォーム工事中は内容によっては荷物を外に出す必要があるため、注意が必要です。
リフォーム内容 | 期間 |
壁を設置する |
1日~3日 |
ドアを設置する |
1日前後 |
可動棚を設置する |
1日前後 |
備え付け棚を設置する |
1日前後 |
和室を床に変更 |
1日~5日 |
和室の壁、天井を洋風に変更 |
3日~5日 |
押し入れを収納棚に変更 |
3日~5日 |
システムデスクを導入 |
1日前後 |
まとめ
子供部屋は子供の生活スタイルの変化によって使い方が大きく変わるため、度々リフォームする必要があります。
そのため、子供が10代になっても小学校低学年時期の部屋をそのまま使うという人も多く、リフォームを行うにしてもDIYを選択するケースもあります。
しかし、子供部屋は子供にとって大事な部屋になるため、しっかりと子供の要望を活かした部屋にしてあげる事が重要です。
さらには片付けのしやすさや掃除のしやすさといった効率の良い子供部屋にするためには、プロの意見を取り入れる事をオススメします。
まずはどのような子供部屋が理想なのか、情報収集するためにも一度プロに相談してみましょう。