改修工事で生産能力5000万円向上――松本商店の成功事例（後編）

ーー工事後、業績はいかがでしょうか？

松本社長：工事後の業績は、今のところ右肩あがりで。おかげさまでございます。

ーーこちらこそ良かったです。

松本社長：自分としても、新しいお客さんを増やしていきたいという思いがあったので、うちが訪問したらあちらが来てくれたり。
パンフレットや工場の写真を見せたら、「綺麗な工場だね」と言ってくださるので、本当に工事して良かったなと思って。

ーー……ちなみに期待していた（業績の）結果に対してどうだったのでしょうか？

一同（笑）

松本社長：（笑）満足しています！

ーーありがとうございます！！！

ーーホームページに改修工事後の写真が上がっていましたが、それを見て問い合わせが増えたのでしょうか？

松本社長：それも何件かあったみたいなんですけど、自分から新規営業した中で、（改修工事後に作られたパンフレットを見て）「しっかりとしてるね」と言ってくれる会社が結構あって、それから実際に来てくれて「綺麗にしてるね」と評価してもらっています。
他県の取引先を増やそうと思って動いてるので、ホームページやパンフレットとかあれば、ある程度信用度があがりますね。

ーー改修工事後、どれくらい経ってから良い効果が出始めましたか？

松本社長：最初はパートさん達も（新しい工場で）やり慣れてなくて、作業効率は一瞬落ちたんです。だけど容量がつかめてきて、そこから戻ってきました。

（改修工事終了直後、一瞬作業効率は落ちたもののすぐに回復し、結果、年間で約5000万円の増収を達成しました。）

ーー売上以外のところで改修工事をして良かったところはありますか？

松本社長：やっぱりパートさん達が喜んでくれているっていうのと、あと新しく雇う時に前より募集しやすくなりました。募集しても入ってくる人が増えました。
加工製品の売り上げが伸びて忙しくなったので人を増やしました。

ーー求人を打ち出す時も「こういう環境で働けます」という風に打ち出されたのでしょうか？

松本社長：そうですね。広告会社の方とお話して写真を撮ってもらい、新しくリニューアルしているのでパートさん達も働きやすいという感じで打ち出してもらいました。

ーー改修工事後は何名くらい増えたのでしょうか？

松本社長：10人くらい増えました。うちで働いてくれている人は扶養の範囲内で働いてくれている人が多くて。
扶養の関係や、時給が上がる関係で従業員を増やす必要もありますが、もちろん加工の売上が伸びているということで人がたくさんいるので。

ーーありがとうございます。
工場に悩みがある方、工事を考えている方へぜひ背中を押すようなアドバイスをお願いします！

松本社長：働いてくれる従業員さんがやっぱり過ごしやすいというのと、求人にしろ、お客さんにしろ信用につながります。「新しい中でやってます」っていうが見えやすいですよね。

ーー工場を綺麗にしたことで信頼度が上がるということですね？

松本社長：上がる気がしますね。

ーーロッカク工務店では自家消費型太陽光発電の販売も行なっています。
松本商店様でも太陽光パネルの設置をご検討されていると思いますが、どのような結果を期待していますか？

松本社長：シンプルに、安く早く回収できたらいいなと。電気代も高くなっているんで、そのコストを削減できたらいいですよね。

ーーこういう海苔の工場は電気代がかかる方なのでしょうか？

松本社長：そうですね、かかると思います。高熱で加工して焼いていくので、それで結構かかります。
屋根とか建物自体が古いので、そこがちょっと不安だなと思っています…。

ーーまた呉限定の補助金を使って太陽光の設置を考えられていると思いますが、この補助金に対してどう思われますか？

松本社長：今までもそういう機械など設備投資する時に助成金を使ってきて、結果的に良かったと思っているのでそういうのは活かそうかなと。

ーーありがとうございます。

ーー本日はインタビューのお時間いただきましてありがとうございます。お話を聞けて嬉しかったです…あっ!感じたことが1個あって…。とても従業員の方を大事にされているなっていう姿がお話の中でいっぱい聞けて、素敵だなって思いました。

松本社長：実際自分が工場に入ることが少ないので、メインはやっぱり働いてくれる人が使う場所なんで。本当助けられていますね。

ーー素晴らしい経営者です。

一同（笑）

松本社長：（笑）ありがとうございます！

最後に。
呉市へ向かう道中、弊社代表三川から「打ち合わせが楽しくて、夏休みに親戚のお兄ちゃんと遊ぶ感じだった」と聞き、松本社長に聞いてみました。

ーー弊社の三川が、今回の改修工事をすごく楽しみながら打ち合わせを進められたようですが、松本社長からしていかがでしたか？

松本社長：ほんと話をしやかったなと。歳もちょっと近いっていうのもありますし、距離感の近いところで打ち合わせができたのは良かったなと。
自分の思いを伝えるのもスムーズにできましたし。

ーーどれくらいの頻度で打ち合わせしていたのでしょうか？

松本社長：どれくらいですかね…？

三川：ピークで…着工前は本当、1週間に1回やっていましたね。それまでは1ヶ月に2回ぐらい、2週間に1回ぐらいですよね？

松本社長：うんうん、そうですね。

三川：何より工事期間中、すごい楽しかったですよね。

松本社長：やっぱり自分も気になるので、毎日のように工場へ足を運んでいて。工場自体は稼働していないですけど、（工事の）作業してくれる人がいて、どう変わっていくんだろうと思っていて。毎日来て（三川と）話していて、楽しかったですね。

ーーちょっと聞いたのが、夏休みに親戚のお兄ちゃんと遊ぶ感じでと…

松本社長：ははは！（笑）従兄弟同士が遊ぶ感じでね。

ーー打ち合わせとかって結構時間とったり、大変だったりすると思うんですけど、（従兄弟同士が遊ぶ感じ）そうやって言える関係性がすごいなと思いました。

松本社長：メンバーも若い人が多くて、勢いがあったし、話しても面白いですよね。

ーーありがとうございます。