700万円でできる一戸建てリフォーム事例を大公開!各項目の予算も解説します!
投稿日:2023.04.10
一戸建てのリフォームをする際に、フルリフォームだと1,000万円を超えるケースも多く予算確保が難しいこともあります。
しかし、リフォーム箇所の選定と工夫次第では700万円でリフォームすることができ、こだわりの住居に住むことができます。
そこで、この記事では700万円でできるリフォーム事例について紹介します。
目次
700万円で出来る一戸建てリフォームの内容
この章では700万円で出来る一戸建てリフォームの施工内容について解説します。
リフォーム費用は各項目費用の合算に管理費や養生費、仮住まい費用などを加えた総額となります。
そのため、施工する項目ごとの費用と施工内容を把握することで最適なリフォーム予算を建てることが可能です。
そこで、リフォームを実施する前にこの章で解説するポイントを押さえ、価格イメージを持つことが重要だといえます。
工事内容 | 費用相場 | 期間 |
水回りリフォーム |
150~350万円 |
1日~1週間 |
間取りリフォーム |
5~50万円 |
1日~1週間 |
内装リフォーム |
10~30万円 |
1日~1週間 |
バリアフリー・介護リフォーム |
2~80万円 |
1日~10日間 |
省エネリフォーム |
5~500万円 |
5日~1ヶ月 |
水回りリフォーム
水回りとはトイレ、洗面台、キッチン、バスルームのことで、全てをリフォームするのか個別リフォームするのかでリフォーム費用と期間が大きく変わります。
そのため、まずは次に挙げる各項目の費用と期間を把握することが重要です。
なお、水回りリフォームは導入する商品によって費用が大きく変わるため、最適な商品を選びましょう。
工事内容 | 費用相場 | 期間 |
トイレ |
10万円~30万円 |
約1日 |
洗面台 |
5~20万円 |
約1日 |
キッチン |
50~100万円 |
1日~1週間 |
バスルーム |
70~150万円 |
1日~1週間 |
間取りリフォーム
間取りを変更するリフォームにはいくつか種類があり、代表的なリフォームとしては次に挙げる施工があります。
また、間取りリフォームは家族構成が変化したタイミングで検討することが多く、どのようなリフォームにするのかは家族全員で話し合うことをおすすめします。
工事内容 | 費用相場 | 期間 |
和室→洋室 |
30~50万円 |
約1週間 |
洋室→和室 |
40~60万円 |
約1週間 |
2部屋→1部屋 |
5~10万円 |
約1週間 |
1部屋→2部屋 |
5~40万円 |
約1週間 |
「和室→洋室」よりも「洋室→和室」の方が高くなる理由として、襖や畳がフローリングよりも高く、押入れを造作する費用が加わるためです。
また、部屋を増減させるリフォームは壁だけを設置もしくは除去するだけのケースと、各居室にコンセント等を設置するケースによって価格が変わります。
そのため、ほとんどのケースにおいて「2部屋→1部屋」とするリフォームよりも「1部屋→2部屋」とするリフォームの方が高くなるでしょう。
間取り変更リフォームの費用相場を解説!工事期間や失敗しないための注意点も >
内装リフォーム
内装リフォームは天井や壁の壁紙変更や床の張替が該当します。
他のリフォームに比べて作業工程が少なく安価となる傾向にありますが、施工中は部屋を使うことができず家全体をリフォームする場合は各部屋ごとに分けて施工する必要があります。
そのため、どの部屋を優先的に施工するのかをしっかり協議し日常生活に影響が出ないよう注意しましょう。
工事内容 | 費用相場 | 期間 |
内装リフォーム |
10~30万円 |
1日~1週間 |
バリアフリー・介護リフォーム
「親と同居する」「自身が高齢者になった」等、バリアフリーや介護に関連するリフォームを実施するケースは非常に多いです。
また、家の状態によってどの施工を選択するのかが変わるため、各項目の費用をしっかり確認しましょう。
工事内容 | 費用相場 | 期間 |
手すり設置 |
約2万円 |
約1日 |
段差解消工事 |
約5~10万円 |
1日~2日 |
スロープ設置 |
20~50万円 |
1日~5日 |
埋め込み浴槽工事 |
40~80万円 |
約1週間 |
バリアフリーや介護リフォームの工事は、小規模の手すり設置から大規模の埋め込み浴槽工事まで様々です。
つまり、選択する項目によって大きく費用と工事期間が変わることになるため、工事を選ぶ際には十分に注意する必要があります。
【コレだけは重要】バリアフリーリフォーム事例・費用・使える補助金制度 >
省エネリフォーム
「省エネ」に関する市場は年々拡大しており、国としても省エネリフォーム工事を施工し居住した場合は一定期間所得税を控除するといった優遇制度を公開しています。(参考サイト:住宅:省エネ改修に関する特例措置 - 国土交通省)
また、省エネリフォームは環境に優しいだけでなく結露対策や光熱費削減といった居住者にとっても嬉しいポイントが多いため、注目すべきリフォームだといえるでしょう。
ただし、省エネリフォームは他のリフォームと比べて高額になるケースが多いため、予算取りは慎重に行いましょう。
工事内容 | 費用相場 | 期間 |
断熱材設置 |
5~10万円 |
約1週間 |
断熱塗装 |
50~70万円 |
約2週間 |
給湯器交換 |
20~30万円 |
約1日 |
太陽光設置 |
100~180万円 |
約2週間 |
減築工事 |
400~700万円 |
1~2ヶ月 |
断熱材を壁の内側に設置する工事や外壁と屋根に断熱塗装を施す工事は家の断熱性能を大きく向上させ、結露対策と光熱費削減に大きな効果をもたらします。
また、高機能給湯器を導入することで意識することなく省エネの生活を送ることができるでしょう。
また、太陽光発電は電気を生み出すことで省エネだけでなく売電に繋げることも可能です。
そして、使っていない部屋があれば家自体を小さくする減築工事を実施することでエネルギーを最適化することができます。
このように、省エネリフォームといっても様々なバリエーションがあるため、現在住んでいる家のリフォームにはどの工事が最適なのかをリフォーム会社に相談して決めましょう。
700万円では出来ない一戸建てリフォームの内容
700万円で出来るリフォームについて解説しましたが、家全体のリフォームや家の構造を変える大掛かりなリフォームをする場合は700万円を超える予算が必要です。
そこで、この章では700万円では出来ない代表的なリフォームである「フルリフォーム」「スケルトンリフォーム」「デザインリフォーム」「2世帯住宅」について解説します。
工事内容 | 費用相場 | 期間 |
フルリフォーム |
1,000~2,000万円 |
1ヶ月~2ヶ月 |
スケルトンリフォーム |
1,000~2,500万円 |
1ヶ月~3ヶ月 |
デザインリフォーム |
1,200~3,000万円 |
1ヶ月~2ヶ月 |
2世帯住宅 |
2,500~5,500万円 |
6ヶ月~10ヶ月 |
フルリフォーム
フルリフォームとは家屋内の全居室や設備を入れ替えるケースと、外観を含めてリフォームするケースで費用が分かれます。
さらに、耐震補強工事の実施有無でも費用が変わるため、どこまでのリフォームが必要になるのかを検討することが非常に重要です。
たとえば家屋内だけのフルリフォームとする場合は1,000万円前後で施工することができ、外観を含めると2,000万円付近の費用が必要となります。
このように、フルリフォームを検討する場合は予算と目的を明確にし、余計な施工をしないように注意しましょう。
工事内容 | 費用相場 | 期間 |
フルリフォーム |
1,000~2,000万円 |
1ヶ月~2ヶ月 |
スケルトンリフォーム
「スケルトン」とは家を骨組みの状態まで解体することで、スケルトンリフォームは骨組み以外の部分を全て新しく作り変えるリフォームとなります。
フルリフォームよりも費用が大きくなり期間も長くなる傾向にありますが、一から家を作ることができ耐震補強を同時に行えます。
そのため、注文住宅とほとんど変わらない間取りを設計することができ、こだわりの強い人にはおすすめのリフォームです。
工事内容 | 費用相場 | 期間 |
スケルトンリフォーム |
1,000~2,500万円 |
1ヶ月~3ヶ月 |
デザインリフォーム
デザインリフォームとは、通常のフルリフォームにインテリアコーディネーターや設計士の意見を取り入れながら施工するリフォームで、カフェやホテルのような空間を演出することができます。
通常のリフォームではカタログの中から商品を選ぶことになるため、変わり映えのない内装になることが多いです。
その点、デザインリフォームは世界に1つしかない家屋を作りあげることができます。
ただし、通常のリフォームに対して10~20%ほどデザイン料がかかることを知っておきましょう。
工事内容 | 費用相場 | 期間 |
デザインリフォーム |
1,200~3,000万円 |
1ヶ月~2ヶ月 |
2世帯住宅への変更
親世代と同居をするためにリフォームをするケースは多いですが、両親がまだ若く働きざかりの場合は2世帯住宅の建築という選択肢もあります。
2世帯住宅は各世帯との分離方法によって費用が変わり、玄関と水回りが同じ設計であれば2,500万円前後で建築が可能です。
一方、玄関も水回りも別の設計とした場合は一部の設備が倍となるため、費用は5,500万円近くになることもあるでしょう。
そのため、2世帯住宅を建築する場合は各世帯がどのような生活をしたいのかをしっかり話し合うことが重要です。
工事内容 | 費用相場 | 期間 |
2世帯住宅 |
2,500~5,500万円 |
6ヶ月~10ヶ月 |
費用が予算より超えてしまう場合
リフォーム費用は家の状態によって大きく変わるため、カタログベースで予算内に押さえたプランにしたとしても詳細見積で予算オーバーとなることがあります。
その場合はリフォームの項目を減らすことになりますが、バリアフリーや介護リフォームは減らすことができない項目も多いです。
そこで、この章では費用が予算を超えてしまう場合についての対処法について解説します。
補助金や助成金の活用
まずは各自治体から公開されている補助金や助成金の活用を検討しましょう。
補助金や助成金についてはリフォーム業者からのアドバイスや各自治体のHPで確認することができますが、代表的な制度は次のようになります。
【2023】リフォーム関連の補助金を徹底解説!申請方法や注意点も
予算を超えるケースにかかわらず利用できる制度となっているため、積極的に利用することをおすすめします。
補助金制度名称 | 対象リフォーム | 補助率もしくは補助金額 |
長期優良住宅化 リフォーム推進事 |
・性能向上工事 ・三世代同居対応改修工事 ・子育て世帯向け改修工事 ・防災性能向上工事 ・インスペクション費用 |
補助率:⅓ 補助金額:最大300万円 |
既存住宅における 断熱リフォーム 支援事業 |
・断熱性能向上工事 |
補助金額:最大120万円 |
介護・バリアフリー リフォーム補助金 |
・手すりの取り付けや段差の解消など、介護に必要となる改修工事 |
〈介護保険による補助〉 補助金額:最大18万円 〈自治体による補助〉 固定資産税減額率:最大1/3 (1年間) |
住宅省エネ キャンペーン |
・ZEHレベルの省エネを満たす改修工事 ・先進的な断熱窓導入工事 ・高効率給湯器導入工事 |
補助金額:最大100万円 |
地方公共団体の 補助制度 |
|
各種制度による |
(引用サイト:)
ローン申請
費用の不足分をリフォームローンで補填するという選択もあります。
リフォームローンを取り扱っている金融機関は多いですが、施工対象の住宅に住宅ローンが残っている場合は住宅ローンの借入先に相談しましょう。
住宅ローンとリフォームローンを合わせて借入することで、金利の優遇を受けることができるケースがあります。
そのため、少しでも金利を下げるためにも借入先に相談することは重要です。
一戸建てを700万円でリフォームした事例
この章では一戸建てを700万円でリフォームした場合の具体的事例について解説します。
これからリフォームを施工する場合の参考にしてください。
事例①
家族構成:夫(40歳)、妻(42歳)、長男(13歳)、次男(10歳)、夫の母(75歳)
リフォーム検討の背景:夫の母が同居することになりましたが、4LDKの間取りだと北側の寒い和室しか部屋が余っていない状況でした。そのため、和室と介護に対応したリフォームを検討することになりました。
リフォーム内容 | 費用 |
和室→洋室 | 50万円 |
家屋内の各部位に手すり設置 | 12万円 |
段差解消、玄関にスロープ設置 | 60万円 |
浴槽埋め込み工事 | 80万円 |
合計 | 202万円 |
事例②
家族構成:夫(55歳)、妻(52歳)
リフォーム検討の背景:子どもが独立し同居人数が減ったことで、家屋内にいると寒さを感じるようになりました。築年数も20年を超えているため、隙間風もある状態です。
そこで、老後のことを考えて性能向上リフォームを検討するようになりました。
リフォーム内容 | 費用 |
断熱材設置 | 10万円 |
断熱塗装 | 70万円 |
給湯器交換 | 30万円 |
減築工事(3LDK→2LDK) | 500万円 |
家屋内の各部位に手すり設置 | 12万円 |
段差解消、玄関にスロープ設置 | 60万円 |
合計 | 682万円 |
事例③
家族構成:夫(46歳)、妻(44歳)、長女(20歳)
リフォーム検討の背景:現在住んでいる家は長女が産まれたタイミングで建てており、築年数が約20年となります。
そのため、外壁のヒビや床の軋み、ドアの開閉に違和感を感じるようになり、現状の問題点解消に加え老後の対策も一度に実施できるリフォームを検討しました。
リフォーム内容 | 費用 |
トイレ | 30万円 |
洗面台 | 20万円 |
キッチン | 100万円 |
バスルーム | 150万円 |
断熱材設置 | 10万円 |
断熱塗装 | 70万円 |
給湯器交換 | 30万円 |
家屋内の各部位に手すり設置 | 12万円 |
段差解消、玄関にスロープ設置 | 60万 |
合計 | 482万円 |
まとめ
この章で解説した700万円でできるリフォーム内容をまとめると、次のようになります。
リフォーム内容 | 出来る/出来ない |
補助金・助成金の利用 | 出来る |
水回りリフォーム | 出来る |
間取りリフォーム | 出来る |
内装リフォーム | 出来る |
バリアフリー・介護リフォーム | 出来る |
省エネリフォーム | 出来る |
フルリフォーム | 出来ない |
スケルトンリフォーム | 出来ない |
デザインリフォーム | 出来ない |
2世帯住宅 | 出来ない |
このように、家全体をリフォームする場合には700万円を超えるケースが多いものの、各部位だけをリフォームする場合は700万円以内で十分可能といえます。
また、金額とリフォーム内容によっては補助金・助成金を利用することが可能となるため、リフォーム業者に利用可能な制度を確認することをおすすめします。
リフォームは家に不具合が起きた場合に実施することがほとんどですが、不具合発生前に事前対策することでトラブルを防止することができます。
そのため、築年数が古い家に住んでいる場合や同居人数が変わったタイミングでリフォーム業者に相談しましょう。
リフォーム&リノべーションをお考えの方はロッカク工務店まで!
お問い合わせ|広島でリフォーム・リノベーションならロッカク工務店